2022-02-05 20:00

天龍源一郎がレジェンドレスラーについて語る!ミスタープロレス交龍録 第39回「髙田延彦」

その後、新日本マットでUWFとして越中詩郎と抗争していた髙田はテレビで観ていたよ。2人が妙にスイングしているのを観て、何となく髙田に好感を持ったのかもしれない。あとは越中が新日本で頑張っている姿を観て「よかったな」って思ったのも確かだよ。越中も光っていたよね。全日本で土壌を作ったから、髙田たちのスタイルのプロレスでも受け入れて、スパークしていったんだなって、テレビを観ながら感心していたね。

考えてみれば、髙田との接点は96年にWARと髙田のUインターの対抗戦がスタートするまでないんだよ。まあ、プロレス大賞の授賞式とかで乾杯をしたことはあるかもしれないけど、記憶にないしね。あとは1回、飲んで酔っ払っている時に「髙田延彦がここに住んでるらしいよ」って聞いて、酔った勢いでピンポン押して、逃げたことがあった(笑)。ホントにそこに髙田が住んでいたかどうかは知らないけどね(笑)。だから接点はまったくと言っていいほどなかったね。
 
Uインターを旗揚げして社長兼エースになってからの髙田は、クールなイメージが強かったけど、やっぱり団体の長として凛としていなきゃいけないっていうのがあったと思うよ。俺もWARの社長をやっていたからわかるんだけど、よその団体から見られているとか、比較されるっていうのは、否応なしに付いて回るからね。

本当はひょうきんな面があるのに、当時は生真面目なイメージでスポーツキャスターもやっていたけど、いろんなところから声が掛かって、いろんなところに出ていく髙田を「やっぱり、こいつは凄いな」と思って見ていたよ。それだけ各方面からニーズがあるってことだからね。やっぱりスター性があるんだなって漠然と思っていたよ。

プロレスラーとしての髙田は……新日本との対抗戦では、自分のスタイルを新日本の選手に押し付けようっていうのでもがいていたと思うんだよね。彼自身はプロレスを卑下するような性格じゃなかったから、WARというものに縛られちゃっていた感が無きにしも非ずだね。自分の中に「これはやっちゃいけない」とかっていうのがあって、それによって躍動感を削いでいる部分もあったよ。

――記事の続きは発売中の「BUBKA3月号」で!

天龍源一郎|1950年生まれ、福井県出身。1963年に大相撲入り。1976年のプロレス転向後は「天龍同盟」での軍団抗争や団体対抗戦で日本・海外のトップレスラーと激闘を繰り広げ、マット界に革命を起こし続ける。2015年の引退後もテレビなど各メディアで活躍中。

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