乃木坂46掛橋沙耶香、この“笑顔”に辿りつくまでの道のり…本当の私を知ってほしい

――そうなんですね。東京に出たいという気持ちはありましたか?

掛橋沙耶香 ありました。東京に憧れていました。岡山駅とかもそんなに都会じゃないんで。

――そうですか? 岡山駅も倉敷駅も周辺は発達してるじゃないですか。

掛橋沙耶香 でも、東京にはメイドカフェがあるじゃないですか!

――それが基準なんですか(笑)。

掛橋沙耶香 私、メイドカフェめっちゃ好きなんです! 会いたいメイドさんもいて。東京に行かないと会えないなと思っていました。

――最新シングル『夜明けまで強がらなくてもいい』では、4期生の3人がフロントに立ちました。これについてどう感じていますか?

掛橋沙耶香 本屋さんに行って、さく(遠藤さくら)が表紙を飾っていたり、テレビに出ていたりすると、すごいなぁって素直に思えます。

――いつか自分がフロントに立ちたいという願望はありますか?

掛橋沙耶香 うーん、そうだなぁ。立ちたいって言えるような人になりたいです。

――それは、これまでの生い立ちからくる考えなんですかね。自分は端っこにいたから、みたいな。

掛橋沙耶香 それはあります。でも、徐々に直っているので。私はファンの方のおかげでポジティブになったんです。最初から応援してくださる方にも、「変わったよね」と言ってもらえます。デビューしたての頃、一人自己紹介動画があって、「いいところは?」と聞かれて、「うーん……」って悩んでいるところで映像が終わっちゃったんです。自分のいいところが何ひとつ出てこなくて。でも、今なら、「ポジティブなところです」って言えます。ファンの方の温かい言葉で、すごく元気になれるんです。自分が変われた一番の要因は、それです。岡山時代の友達にも、「別人みたい」って言われました。「そんなに笑ってるの、初めて見た」って。そもそも、「なんで掛橋がアイドルに?」って地元の人はみんな思ってるはずです。神宮ライブが終わって岡山に帰ったんですけど、親にも言われました。「乃木坂46が変えてくれたんだね」って。

――かなり正直に答えてくれたと思いますが、本当の自分をファンの人が知ることは怖くありませんか?

掛橋沙耶香 むしろ知らせたいんです。楽しいことだけじゃなくて、いろいろなことがあって、今の私がいるんだよっていうことをそのまま知ってほしいです。

取材・文/犬飼華

――アザーカットは発売中の「BUBKA2019年11月号」で!

掛橋沙耶香=かけはし・さやか|2002年11月20日生まれ、岡山県出身。澄み切った歌声とさわやかな笑顔で周りを明るく照らす、晴れの国のお姫様。その可愛さで、きびだんごをくれなくてもお供になりたい人が続出し、無理ゲーな鬼が島を完全攻略したのだとか。愛称は「さぁちゃん」。

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