2023-03-20 22:00

【WBC】史上最高のメンバーが揃ったドリームチーム! 世界を相手にどんな戦いを見せてくれるのか?

「BUBKA4月号」コラムパックも配信中
「BUBKA4月号」コラムパックも配信中

2009年、原辰徳監督のもと、イチロー、松坂らを擁し連覇を果たしてから14年。あの興奮と熱狂が帰ってくる。なぜなら今大会のメンバーは現在考えうる限りの最高のメンバーが揃ったと言えるからだ。そんな最大級の期待感に満ちたWBCに向けておなじみのメンバーが熱く語り尽くす。

伊賀大介(スタイリスト)×中溝康隆(プロ野球死亡遊戯)×生田登(某スポーツ紙記者)

「大谷翔平参戦」にヌートバー選出

――この時期は例年ならジャイアンツファン視点で球春到来座談会を行っているのですが、今年は特別編です。3月8日から始まる第5回WBCについて皆さんに語って頂きたいと思います。すでに多くの話題がスポーツ紙を賑わせていますが、皆さんはどのようなテンションで開幕を待っているのでしょうか?

中溝康隆 去年の秋にオリックスのファンクラブ先行でなんとなく1枚チケットを買っておいたんですよ。その後、年末ぐらいに伊賀さんから「WBCどうします?」って聞かれて、「あー、いいっすね。行きましょうか?」ってチケットを見てもらったら「全部売り切れてますよ」「マジっすか!?」って。強化試合とか壮行試合まで全部売り切れたんですよ。要はみんな大谷翔平を見たいんだなって。本当にイチロー以来の「外タレ凱旋」という空気。大スターがいるのは、対世間という意味では本当に強いんだなと、あらためて大谷翔平のすごさを感じています。

伊賀大介 今、チケットが40万円ぐらいで売られてるんですよ。大谷が出なかったらここまでなってないっすよね。まあ、全盛期の武藤敬司が帰ってくるみたいな感じですからね。

中溝康隆 こないだ俺、グレート・ムタと中邑真輔を見た時に、中邑のやり方ってメジャーリーガーっぽいなといか、新日の時よりも結構商品価値上がったじゃんみたいな。だから、なんで引退試合が内藤哲也だ! っていうね。

伊賀大介 とある筋から聞いたんすけど、やっぱり新日を絡ませないと切符が売れないから、そう考えてわりと試合を作れるやつっていうと、もう内藤しかいないって言ってましたね。

中溝康隆 船木(誠勝)のインタビューを読んだんですけど、「もう武藤さんは足が動かないから、こっちの手を引っ張って相手の体を寄せようとする」って言っていました。武藤もギリギリなんだなぁ……。

――「武藤もギリギリ」って、完全にプロレスの話になってますよ(笑)。

伊賀大介 話を戻すと、ここまで盛り上がっているのは、栗山(英樹・監督)がすごいってことなんじゃないですかね。栗山じゃないと大谷も出てないでしょ。

中溝康隆 ネゴシエーターぶりがやばいですね。

生田登 ここまでの盛り上がりは栗山監督に尽きますよ。今までの過去の代表監督っていうのは、みんな名選手なんですよ。06年の王貞治、09年の原辰徳と来て、13年の山本浩二の時に、ある関係者が「山本浩二さんでいいのか?」っていう話をしたわけですよ。山本浩二さんクラスの選手、ミスター赤ヘル、球界を代表するスラッガーでも「王さんに比べると劣るんじゃないか?」ってことですよね。オリンピックに関しても、北京の時の星野仙一は、アテネ五輪の長嶋ジャパンの後だったから「え~?」みたいな空気でした。そのクラスですらそんな扱いなのに、栗山英樹のプロ野球選手としての実績を考えるとものすごい出世じゃないですか。しかも、大谷・ダルビッシュを呼んできて舞台を整えた。そして、(クレイトン・)カーショーや(マイク・)トラウトがいるアメリカと戦う。これはもう、大変なことになるんじゃないかなと思いますよ。

中溝康隆 おそらく今回の大会は、後に「大谷がいた大会」って語られるでしょうね。そう考えると、前回大会は巨人ファンだからアメリカ戦で菅野(智之)が頑張ってたのは覚えているけど、他の球団のファンは誰も覚えてないでしょう。

生田登 13・17年大会は、06年の王貞治対ボブ・デービッドソンとか、09年のイチロー対韓国とか、象徴的なアイコンが不在でしたよね。デービッドソンみたいなヒールが出てきて、それに世界の王が「それはないよ!」って言うところで、一気に反米感情が高まり国民的行事になった。

伊賀大介 途中から超盛り上がりましたよね。

生田登 そうそう。最初は「WBCって何?」みたいな感じでしたから。

中溝康隆 俺、06年の時に中国戦を東京ドームへ観に行ったんですけど、観客が1万6000人ぐらいで。イチローがいるのにこれ大丈夫なのかな? って思ってたら、負けることによってどんどんテンションが上がっていくっていう。

――06・09年ともに韓国に2回ずつ敗戦しています。

伊賀大介 いま考えてみても、なんで韓国と3回もやってるんだみたいな、よくわかんないずんどこルールなのに、マウンドに韓国の国旗を立てられてからすごい盛り上がった。ああいうのはわかりやすいっすよね。

中溝康隆 イチローが対韓国の前フリを作ったんですよね。06年はベンチで「F〇CK!」と叫んだり、09年は「向こう30年は手をだせないというような勝ち方をしたい」っていう発言をしたり。

伊賀大介 負けた後に「僕の野球人生の中で一番の屈辱」なんて発言もあった。そのイチローに決勝のいちばん大事な場面で打席が回ってくるって、すごすぎますよ。

――韓国戦がキラーコンテンツ化したのは、WBCを盛り上げた大きな要因でしたね。

伊賀大介 それにしても、「大谷翔平参戦」って誰がこの道筋をデザインしてたのか気になりますね。大谷なんて、松たか子の演劇みたいな感じで2、3年後をバミっとかないといけないはずじゃないすか(笑)。

生田登 ハハハハ! 

伊賀大介 急に「来年出れます?」ってなんないじゃないすか。とんでもない金が動くし。誰がその絵を描いて、監督を栗山にしたかっていうのが気になります。

中溝康隆 新日でいう新間寿みたいな役割の人がいるんでしょうね。

伊賀大介 ヌートバーを呼んだのも含めて、その座組みを考えたやつがすげえなって。

中溝康隆 ちなみにヌートバー選出はどう思ったんですか? 俺はNPBってやっぱりなめられてるんだなって、ちょっと思っちゃった。だって塩見(泰隆)や近本(光司)もいるじゃないですか。でも、ヌートバーの成績で問答無用のレギュラーとして起用するっていうのは……。結局はメジャーリーグを世界に広めるための大会なのかなって思っちゃいますね。今回の大谷に対するメジャーの気持ち悪いぐらいの協力具合も、なんとなくアメリカの思うようになってる気がしちゃうんですよ。

伊賀大介 俺はヌートバーが活躍して、年末あたりにカップ麺のCMに出てる感じがするんで、良いと思いますけどね。

生田登 激めんに出ちゃうんだ(笑)。ピート・ローズ。

伊賀大介 そうそう。アルシンド的な人気になりそう。

中溝康隆 なるほど(笑)。

伊賀大介 一番面白いのは、ヌートバーが予選で打てなくて「ダメじゃん、ヌートバー」ってなってから、準決勝ぐらいで涙のサヨナラ打って、「青い目のサムライ」的な存在になるパターン。

生田登 ヌートバーがブレーキになるっていう溜めはあっていいですね。

伊賀大介 センターで落球しちゃったりね。で、活躍して栗山がヌートバーの肩をガシッって抱く。そんなヌートバーフィーバーはありそうな気がしてます。

生田登 ヌートバーがずるいのは、06年の日米高校親善野球でアメリカに来た佑ちゃん(斎藤佑樹)、マー君(田中将大)と触れ合ってるっていうとこですよね。ああいうアングルなんてさ、考えられないじゃないですか。そこでもらったジャパンの帽子を「僕のヒーローなんだ」ってずっと大事にしていたあの子供が侍ジャパンになって日の丸をつける。もう奇跡が宿りすぎてる。

中溝康隆 それこそ武藤の引退試合の内藤みたいなもんですよね(笑)。

伊賀大介 そうっすね(笑)。

――記事の続きは発売中の「BUBKA4月号」で!「コラムパック」も配信中!

取材・文/高目満貫

【BUBKA(ブブカ) コラムパック 2023年4月号 [雑誌] Kindle版】
Amazonで購入

Amazon Kindle
楽天Kobo
Apple Books
紀伊國屋Kinoppy
BOOK☆WALKER
honto
セブンネットショッピング
DMM
ebookjapan
ブックパス
Reader Store
COCORO BOOKS
コミックシーモア
ブックライブ
dブック
ヨドバシ.com

その他、電子書籍サイトにて配信!

【えなこ表紙:BUBKA(ブブカ) 2023年4月号 [雑誌] Kindle版】
Amazonで購入
セブンネットショッピングで購入(ポストカード 3種からランダムで1枚)

NMB48上西怜表紙:BUBKA(ブブカ)2023年4月号増刊「NMB48 上西怜ver.」 [雑誌] Kindle版
Amazonで購入

【BUBKA 2023年4月号 セブンネット限定表紙版「菊地姫奈ver.」セブンネット限定特典:菊地姫奈ポストカード1枚付き(3種からランダム1枚)】
セブンネットショッピングで購入

BUBKA(ブブカ)2023年4月号電子書籍限定版「シャチフレ ver.」 [雑誌] Kindle版
Amazonで購入

Twitterでシェア

関連記事

BUBKA RANKING5:30更新

  1. 猪木と馬場、二人の神を師に仰ぐ双頭のサムライ・越中詩郎が語る
  2. SKE48荒井優希、シングルで初のベルト獲得「何回もぺちゃんこになっちゃった」
  3. プロレス・木村健悟「藤波は童顔でかわいらしい顔して、まだ身体も細かったから『絶対に俺のほうが強いだろ』と思ってたよ」
  4. 【追悼特別企画】天龍源一郎がレジェンドレスラーについて語る! ミスタープロレス交龍録「アントニオ猪木 前編」
  5. 天龍源一郎がレジェンドレスラーについて語る!ミスタープロレス交龍録 第40回「佐々木健介」
  6. 高山一実、人生初の始球式は20点「あんなに曲がるなんて思わなかった…」
  7. プロレスラー高阪剛、格闘技人生に幕…TKが語るリングス時代
  8. SKE48荒井優希、初対戦のアジャコングに“一斗缶攻撃”も食らい完敗
  9. 天龍源一郎がレジェンドレスラーについて語る!ミスタープロレス交龍録 第46回「渕正信」
  10. 華麗なるスケート衣装の世界!本田真凛ほか収録カットを公開
  1. 高山一実、美谷間チラり…ウエディングドレス姿で『ゼクシィ』初表紙を飾る
  2. 櫻坂46『そこさく』総力特集!表紙&巻頭グラビアさらに関係者インタビューも
  3. 櫻坂46的野美青、部屋着姿と制服姿…ギャップグラビアショット
  4. 乃木坂46山下美月2nd写真集発売!自己採点に照れ笑い…
  5. 乃木坂46山下美月「ちょっと恥ずかしくて」メンバーにプレゼントするのをためらう
  6. 1000年に一度の再来!?今注目のアイドル、中川心がBUBKAに登場
  7. 乃木坂46梅澤美波 著書「美しくありたい」発売!新規撮影カットも収録
  8. 乃木坂46山下美月「いろいろな表情をできるようになった」4年ぶりの写真集で自身の成長を明かす
  9. 乃木坂46五百城茉央「加入当初はすべてに緊張しすぎていて…」自身の成長・変化を明かす
  10. 樋口日奈『町中華で飲ろうぜ』デビュー!食べっぷり・飲みっぷりに反響