2023-05-15 19:00

“ばってん少女隊”の最新AL『九祭』を紐解く――PARKGOLF流の“ぶちアガる”お祭りミュージック

ダンサンブルかつ重厚なトラック

YouTube番組『九祭クリエイターズファイル』が始動
YouTube番組『九祭クリエイターズファイル』が始動

――曲を作る時はどんなふうに進めていったのでしょうか。

PARKGOLF 曲によって違うんですけど、曲の雰囲気を出したい時はコードから作っていって、それに合うビートを作る感じです。そっちの方が多いですね。コードと、変なギミック音をつけてからビートをつけるほうが楽しいかな。『御祭sawagi』の時も、最終的には明るくなる曲にしたいなと思って、コードから作って、ビートをつけていった感じですね。展開も多かったので、サビから作っていきました。

杉本 サビのメロディーが非常によくて気に入ってます。

PARKGOLF よかった。いろいろ録ってみて、一番ハマりがいいものを選んだという感じですね。

――アッパーな曲なので、きっとビートから作ったんじゃないかと思ってました。

PARKGOLF イントロはビートから作ってましたね。曲を作っていく上で、イントロで祭りが来ますよというのを出したかったので。あの音はイントロにしか入ってこないという(笑)。

杉本 映画的というか、あのイントロがあると一気に『九祭』の世界が始まる雰囲気になりますよね。アルバムではシングルの『OiSa (2021 ver.)』『わたし、恋始めたってよ!』『YOIMIYA』と聴いたことのある曲をまず並べていて、『御祭sawagi』からがアルバムの新曲なんですよね。(『九祭』の)部屋のなかに入ってもらって、そこでぎゅっと引き込むのにあのイントロは素晴らしいなと思っていて。曲順を考える時に、あのイントロを使わせていただいた感じです。

――みんなが知らない曲の一発目はこれがよいと。PARKGOLFさんは他の曲を聴いてみて、「こんな曲があるならこうしなきゃな」と思ったりはしましたか?

PARKGOLF 「こうしなきゃ」というのはなかったですけど、とりあえず目立ちたい(笑)。目立ちたいぞという曲にしようという気持ちはありました。一番盛り上がれる曲にするつもりで作りました。(『九祭』の)ジャンルが幅広いので、何やってもいいんだなという安心感はありました。

――曲を作っていく段階で、杉本さんから「ちょっとここを変えてください」みたいなお願いはあったのでしょうか?

杉本 やりとりはいろいろありましたけど、最終的にPARKGOLFさんに従いました。ここのサイズをちょっと長くしてほしいとかがあったんですよ。6人で歌うから、歌い分けのパートで盛り上げたいなという流れがあるんです。そうするにしてはここからここの距離が短すぎるなというのがあって、それをPARKGOLFさんに話したら、「ここを長くすると勢いが止まっちゃうから」っていう。そう言われると、ばっしょーのなかでも勢いで行き切る曲ってそんなになくて、勢いをつけたい時はこの曲を使えることになるから、ここは全乗っかりしよう、という。

PARKGOLF 構成のやりとりはしましたよね。

杉本 1Aを倍にしたい、とかで。

PARKGOLF そうですね。僕は歌ものだと間奏も付けたくないと思っていて。声ネタみたいな状態で常に声が入ってるのが好きで、その方がどんどん展開していっているように聞こえる。たしかにパフォーマンスを考えると間奏があってもいいなと思うんですけど、自分で作るのは間奏なしでどんどん展開していく、最初から最後までが短くて、もう一回聴きたいな、という曲にしたいなといつも思ってます。

――いわゆる職業作家としてクライアントからオファーを受けている上で、「こっちの方がいいと思いますよ」という提案をしたわけですよね。

PARKGOLF そう……ですね(笑)。

杉本 あまり記憶にないですか(笑)。そういう話をした時、「うーん、でもね、こっちの方がいいと思うんだけどなぁ」みたいに言われることって結構あるんですけど、PARKGOLFさんの場合は「いやもう、これです。絶対こっちの方がいいと思います」みたいな。

――譲らない。

PARKGOLF 別に頑固じゃないです!(笑)

杉本 頑固な感じじゃなく、本当に見えてるんだという感じだったから。私が見えている先はこれまでいろいろ試してきているので、その人の見えている先に行きたいじゃないですか。

PARKGOLF 何かが見えていたのかもしれないですね(笑)。

Twitterでシェア

関連記事

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA(ブブカ)2024年4月号 BUBKA(ブブカ)2024年4月号 BUBKA(ブブカ)2024年4月号
BUBKA(ブブカ)2024年4月号 西野夢菜 奥村梨穂
朝比奈みゆう 大槻りこ 麻倉瑞季

BUBKA RANKING17:30更新

  1. R-指定&KennyDoesが語る、それぞれのRIP SLYME「感」
  2. 吉田豪インタビュー、TOSHI-LOW 90年代、あの刹那の先にある今
  3. 「ノイミー」永田詩央里のブログが良すぎる件
  4. 猪木と馬場、二人の神を師に仰ぐ双頭のサムライ・越中詩郎が語る
  5. 【BUBKA12月号】横山由依卒業記念・杉作J太郎特別インタビュー
  6. 乃木坂46山下美月「もっと燃えたいと思ったし 自分も輝きたいと思った」伊藤理々杏&久保史緒里、3期生インタビュー【BUBKAアーカイブ】
  7. 乃木坂46佐藤璃果「田舎から出て、違った世界を見てみたいなっていう気持ちはずっとありました」
  8. 乃木坂46・山下美月が作詞したソロ曲『夏桜』に散りばめられた“乃木坂46愛”を読み解く
  9. 苦戦するオリックスバファローズに現れた救世主!勝利の女神は今TikTokで話題のこの子だ!!
  10. R-指定(Creepy Nuts)が語るスチャダラパーの時代
  1. 黒髪が似合う猫目のピュア系女子・黒崎ひかり、1st DVDで見せた新人の最強スレンダーボディー
  2. 撮影会で大人気!グラビアアイドル仲西ゆう、制服姿から王道ビーチのシーンまで
  3. コスプレイヤーえなこ、通算19回目のグラビアショット「今回初物が2つもあります!」
  4. 新人グラビアアイドル阿部まこ、強烈な存在感を放つ美ボディーでDVDデビュー
  5. 山下美月2nd写真集発売記念「今だけの私を、見てほしい」思いを込めた特別CMが公開!
  6. 櫻坂46田村保乃、生活感あるグラビアショット!1年半ぶり表紙&巻頭グラビアを飾る
  7. 乃木坂46山下美月、大人の色気漂うランジェリー姿を披露!2nd写真集『ヒロイン』発売まであと2週間
  8. グラビアアイドル高梨瑞樹、DVD「みずきち」リリイベ開催へ
  9. 高山一実、美谷間チラり…ウエディングドレス姿で『ゼクシィ』初表紙を飾る
  10. 櫻坂46谷口愛季、「ラヴィット!」で『堂々と不正したあいりたん面白い』と評価爆上げ!新たなバラエティ担当に名乗りを上げる!