「僕が見たかった青空」連載第六回：塩釜菜那、リーダーの素質

乃木坂46の公式ライバルグループとして誕生した「僕が見たかった青空」の23人を毎号一人ずつピックアップする本連載。第六回目に登場するのは、がまちゃんの愛称で親しまれる僕青の初代リーダー・塩釡菜那。彼女はなぜリーダーに選ばれたのか。その理由を彼女のルーツから紐解いていく。

なれなかった警察官

――アイドルになる前は、保育士を目指して短大に通っていたそうですね。

塩釡菜那　短大1年目の2月から保育実習が始まったんですけど、ちょうど同じ時期に僕青のオーディションが開催されるのを知って応募しました。

――もともとアイドルに憧れがあったんですか？

塩釡菜那　乃木坂46さんが好きということもあって、高校生の頃からアイドルに興味がありました。自分も有名になりたいという気持ちもありました。

――テレビや雑誌に出てみたかった？

塩釡菜那　はい。そういうことを周りに言うのは恥ずかしかったんですけど、これまでいろんな失敗をしてきたからこそ何でもやってみよう！ という気持ちになって、短大の友だちに「有名になりたいんだ」って言い始めてから、アイドルのオーディションに挑戦してみるのもいいなって思ったんです。

――いろんな失敗とは？

塩釡菜那　警察官になりたくて、警察学校の試験を2回受けているんです。ヘラヘラしていて芯がない自分が嫌いだったんですけど、警察官ってかっこよくて強いイメージがあるじゃないですか。私もそういう人になりたくて試験を受けて、筆記試験は合格したんですけど、2回とも面接で落ちてしまって。

――面接でどんなことを聞かれたんですか？

塩釡菜那　面接官に「あなたはどういう人ですか？」って聞かれて、「もし信号無視をしている人がいたら注意してます！」って答えたんです。そしたら「注意して反抗されたこととか、知らん顔されたことはありますか？」って聞かれたので、「何がなんでも注意します！」って言いました。普段からそこまで厳しく注意する人はいないだろって今は思うんですけど……。

――ちょっとリアリティがないですよね。

塩釡菜那　面接が苦手なんです。1回目の試験では面接がどんなものか分かってなくて、普通は自分の長所をアピールすると思うんですけど、「私は友だちからふわっとしてるって言われてて……」とか言っちゃって。今思い返すと、そりゃ受からないわって思います(笑)。

――警察官や保育士の夢を諦めてアイドルになる道を選んだとき、ご家族はどんな反応でしたか？

塩釡菜那　まったく反対されることなく、「いいじゃんいいじゃん」みたいな感じでした。6人兄弟なんですけど、活動を応援してくれていて、実家に帰ると毎回、私の出演した番組をみんなで見ようってなって、録画してある番組を流されるんです。恥ずかしさもあるけど、素直にうれしいです。

――塩釡さんは6人兄弟の何番目？

塩釡菜那　上から3番目です。妹弟とは年齢が離れているんですけど、家の中がめっちゃ騒がしいです(笑)。

――大皿に盛られたおかずの争奪戦が繰り広げられたり？

塩釡菜那　みんなが集まるときは、母だけじゃなくて、おばあちゃんも大量に料理を作ってくれるので、多すぎて食べきれないです。きゅうりの生ハム巻きとか、みんなが好きなものは一瞬でなくなるんですけど、お皿についで取る系の料理とかは、みんなめんどくさくて手に取らなくて(笑)。

――おばあちゃんは何を大量に作ってくれるんですか？

塩釡菜那　肉じゃがとか。でも、つぐ系だから、なかなか減らない……。

――兄弟喧嘩はしますか？

塩釡菜那　私はほとんどなかったです。でも、お姉ちゃんは気が強くて、父とはよく喧嘩してたんですよ。

――塩釡さんは衝突しないように、うまく立ち振る舞っていた？

塩釡菜那　兄弟の中では、結構可愛がられているんじゃないかなって思います。親に反抗しないし、言われたことも素直に聞くので(笑)。

――グループ活動に向いてますね。

塩釡菜那　大家族で育ったので、大人数のメンバーと一緒にいることには慣れているかもしれないです。メンバーと喧嘩することもないんです。

原稿／宮田英一郎

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塩釜菜那プロフィール

塩釜菜那＝しおがま なな｜2002年7月7日生まれ。鹿児島県出身。未来を切り拓く航海士こと、僕青のヴァスコ・ダ・ガマ。さまざまな失敗を重ねてきたからこそ、彼女はどんな波にものまれない。船員であるメンバーとともに、僕青のラフテル目指して舵を取る。愛称は「がまちゃん」。

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vol.06塩釜菜那(僕が見たかった青空)
「リーダーの素質」

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「弱い気持ち・強い偏愛」

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