2024-02-21 12:00

黒沢薫&中西アルノMC『Spicy Sessions』第2回ゲストはクリス・ハート

『Spicy Sessions』MCの黒沢 薫(右)と中西アルノ(左)
『Spicy Sessions』MCの黒沢 薫(右)と中西アルノ(左)
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昨年12月にスタートした音楽番組『Spicy Sessions』(スパイシーセッションズ)。先月末に行われた2月・3月放送回の収録を、ゴスペラーズをデビュー当時からよく知り、数々のアーティストのオフィシャルライターを務める音楽ライター・伊藤亜希氏が取材。今回、オフィシャルリポートが到着した。

番組の“刺激”に迫る

昨年12月にTBSチャンネル1でスタートした、黒沢 薫(ゴスペラーズ)と中西アルノ(乃木坂46)がMCを務める音楽番組『Spicy Sessions』。黒沢いわく「番組収録というよりライヴに近い感覚」というこの番組では、観客を前にボーカリストとバンドメンバーによる“刺激的なセッション”が繰り広げられる。

1月末に行われた2回目、3回目放送の収録には、それぞれ1000通を超す観覧応募があったそうだ。音楽好きの中で注目を集めるこの番組について、収録現場の様子やその裏側、黒沢 薫と中西アルノ、両MCの同番組に対する思いなども含め、この番組の“刺激”とは何かを紹介していきたい。

メインMCである黒沢 薫は、同番組のホストアーティストとしての役割も担う。ゲストとのミーティングにも参加し、相手の意向を尊重しながら歌唱の候補曲を決めている。毎回ソロ歌唱がある中西アルノは、自分自身で楽曲をセレクト。楽曲が決まった時点でバンドマスターを務める佐藤雄大氏が楽曲のアレンジを制作。黒沢は佐藤氏に、アレンジのイメージや大枠を伝え、細かい調整は本番の収録中、バンドメンバーやゲストと相談しながら仕上げていく。

さらに黒沢は、本番中、譜面を見ながら歌のパート割り、ハーモニーの振り分け、中西アルノへのボーカリゼーション(発声法)や歌へのアプローチに対するアドバイスなど、会話と音でセッションしながら、歌を作り上げていく。この様子を観客が間近で観られるのが『Spicy Sessions』という音楽番組の最大の刺激だ。曲の制作過程から、1曲を歌い終えるまでのドキュメントが、観客の目の前で繰り広げられ、そのまま放送もされる。

ゲストミュージシャンの音楽的ルーツに、トークで切り込んでいくのも『Spicy Sessions』ならではの刺激といえるだろう。黒沢は、自らはR&B(特に90年代のアーバンなR&B)がルーツにあると言っているが、音楽リスナーとしてはかなりの雑食で、時代を問わずにさまざまな音楽を聴いている。いいと思ったらディグるマニアぶりもある。

2回目の放送で、中西アルノのソロ歌唱曲「思い出が止まらなくなる」(乃木坂46)を、テンポを落とし、70年代後半のニューミュージック・シティポップスにリアレンジしたのは黒沢のアイデアだ。その理由を彼は「曲調はとてもアイドルっぽいけど、歌詞の内容は切なさもあり哀しさもある。そう考えるとシティポップだなと解釈して、番組オリジナルのアレンジを施してみました」と語っていた。

この黒沢の解釈を理解し、本番収録中の「サビの部分は“はい、サビ来た!”って感じで変えるんじゃなくて、その前とつながるように歌ってみて」という、黒沢からの突然のアドバイスにも見事に応えた中西アルノの歌声にも注目してもらいたい。

加えて、中西はクリス・ハート(2回目ゲスト)とKiroro「未来へ」、Penthouseの大島真帆(3回目ゲスト)とDREAMS COME TRUE「やさしいキスをして」をセッション。それぞれのセッションについて、中西は「クリス・ハートさんには、最初に引っ張っていただいて。それで落ち着いて歌うことができました。(声の)重なりが綺麗に感じられて気持ち良かったです。Penthouseの大島さんと歌わせていただいた時には、ユニゾンの最後の一音の消えるところまでぴったり一緒で、気持ちが同じ方向に向いていると肌で感じられて、すごくうれしかったです」と感想を述べた。

前述したように番組のホストアーティストとして八面六臂の活躍を見せる黒沢だが、実は『Spicy Sessions』を誰よりも楽しんでいるのも彼だ。クリス・ハートのオリジナル曲「I LOVE YOU」を番組での歌唱曲に選んだ理由が「歌いたかったから」。Penthouseの浪岡真太郎、大島真帆と歌った、徳永英明「壊れかけのRadio」では、サビでボルテージが上がり、のけぞるように高音をシャウトする浪岡の様子に「いっちゃってるな、楽しそうだなって、ニヤニヤしちゃった」と感想を述べている。

さらに驚いたのは、浪岡に合わせ、本番で自分のハーモニーの一部のニュアンスを即興で変えてきたことである。「壊れかけのRadio」はセッション曲ではなく、事前に決めていた曲だったが、リハーサルとは異なる表情のハーモニーを聴かせてくれたのだ。声を楽器に見立てたら、これこそインプロビゼーション(即興演奏)である。

オンエアされたセッション曲も、次にセッションする時には違う形になっているかもしれない。そう考えると、まさにその一瞬だけの楽曲の形が放送されるのが『Spicy Sessions』という番組である。番組の第1回では、失敗してやり直した部分も放送された。なぜなら『Spicy Sessions』は音楽番組であると同時に、ドキュメント番組でもあるからだ。そう思って観ていただくと、また違った刺激が発見できそうである。

『Spicy Sessions』放送情報

CS放送TBSチャンネル1
2024年2月23日(金)午後10時00分〜午後11時00分
『Spicy Sessions with クリス・ハート』

2024年3月23日(土)午後11時00分〜深夜0時00分
『Spicy Sessions with 浪岡真太郎&大島真帆(Penthouse)』

2月23日OA予定『Spicy Sessions with クリス・ハート』
2月23日OA予定『Spicy Sessions with クリス・ハート』
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