2023年、スタートした日韓共同プロジェクトのオーディション番組「トロット・ガールズ・ジャパン」。2月23日に決勝大会が行われ、事前審査を通過した54組57人の中から勝ち上がった9人のファイナリストが決勝大会に臨んだ。

“トロット”とは韓国で“懐メロ”を意味する言葉で、現在注目されているジャンル。日本でも昭和歌謡が若い世代から注目され、海外ではシティーポップが人気だ。「トロット・ガールズ・ジャパン」は、そんな懐かしくもハイスペックな名曲を歌いこなす新時代の歌姫を捜すオーディションである。

決勝には住田愛子、MAKOTO.、natsuco、歌心りえ、福田未来、寿理、東亜樹、松永実優、キム・ソヒという、年齢もキャリアもバラバラのメンバーが参戦。本番が始まると、Aブロックでトップに立ったのは谷村新司の代表曲「昴」を16歳のみずみずしい歓声で熱唱した東。BブロックはTHE HOOPERS(イケメン女子によるボーカルユニット)でメインボーカルとして活躍していた福田が、審査委員長の松崎しげるの楽曲「私の歌」を、本人の前で力強く歌い上げ、ゲスト審査員たちを感動で震わせた。

福田はこれまで敗者復活というギリギリの状態で勝ち上がってきた経緯があっただけに、1位になった瞬間に感情が爆発。場内も大いにどよめいた。最後のCブロックでは最年長の歌心が渡辺真知子の「唇よ、熱く君を語れ」を、まるで自身の持ち歌のように伸び伸びと歌唱。深みのある歌声で場内を圧倒した。

3人の優勝候補が出そろったところで、審査は最終段階へ。各審査員の票と一般審査員の票の結果、過半数の審査員の投票を手にした福田が優勝。優勝資金1300万円を獲得した。福田は号泣しながら「音楽を諦めなくてよかった」と声を詰まらせた。夢を追い求め、自分を信じた彼女は視聴者にも多くの感動を与えたようで、SNSでは一時、#トロットガールズジャパンがトレンド入りを果たしている。

今後のトロット・ガールズらの活動については、3月17日(日)に「TROT GIRLS JAPAN 2024」としてスペシャルなライブが東京で開催予定。すでに熱いファンから支持を集めており、それぞれの活躍も期待されている“トロット・ガールズ”たちの歌を、ライブで堪能できる機会となりそうだ。

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