11人組アイドルグループ「WHITE SCORPION(ホワイトスコーピオン)」の5th デジタルシングル「Satisfaction graffiti」のMVが、公式YouTubeチャンネルにてプレミア公開された。

過去4作品ともにセンターを務めるHANNAが、ファッションショーのランウェイをモチーフにしたセットを舞台に、何かに追われるかのように逃げ惑うシーンからスタート。

マリオネット(操り人形)のような動きを取り入れた静と動を巧みに繰り返すことで、印象的かつキャッチーなコレオグラフィーによるイントロから、今回のミュージックビデオがただ者ではない雰囲気を感じさせる。

ユーロディスコ調の楽曲に合わせてファッションショーのごとく、さっそうと闊歩(かっぽ)しながら、次々とダンスを繰り広げていくさまからは、デビューわずか4カ月ではあるものの、グループの初期の集大成ともいうべき、見応えのあるパフォーマンスの表現力が開花しているようにも感じられる。

2サビで歌われる「大人になりたくないよ　半分だけ大人の俺たち　何者？　誰か教えて」と、湧き上がる衝動に従って咆哮(ほうこう)し、ほとばしる情動を抑えきれず刹那的に振る舞ってしまう普遍的な“若さ”を歌ったエモーショナルな歌詞には、何かしら希望を見いだせる手応えが欲しくて、ストリートでもがいている若者たちの心情にフォーカスして世界観が織りなされている。

WHITE SCORPIONの音楽性の幅を広げる意味でも、重要な位置づけと意味づけができそうな楽曲に仕上がっている。

なお今回のMVを手掛けたのは、「二人セゾン」以降の欅坂46表題曲を担当したことで知られる映像ディレクター・新宮良平監督。監督からは「とにかくストイック。それが印象に残りました。たくさん踊ってもらいましたし、テイクも多かったと思いますがへこたれず、素直に、そして全力でテーマに立ち向かっていく姿が美しかったです。青春の全てが詰まっていた現場でした」とコメントが寄せられている。

HANNAメッセージ

このMVは約160名のエキストラの方に参加していただき、制作したのですが、人数の多さに少し圧倒されながら撮影をしました。エキストラの方は仮面をかぶっていて、SNS上などで顔が見えない人たちをイメージしています。大人と子供の狭間の葛藤を、叫んだりして表現しているのですが、いままであまり叫んだことがなかったので、新宮監督にアドバイスいただきながら頑張りました！

叫んでいるメンバーの表情に注目してほしいのと、メンバーがマリオネットになってたくさんのスマホのライトに照らされているシーンも見どころだと思います。振付は、“マリオネットポーズ”という操り人形のようなポーズと、みんなでハートをつくるフォーメーションにも注目してほしいです。

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