3月13日放送の『情熱大陸』、取り上げられるのは橋本環奈と聞いたら、見ずにはいられない。このタイミングで番組サイドが橋本環奈をフィーチャーしたい理由はおそらく2つ。『千と千尋の神隠し』で初めての舞台に挑戦する姿に密着したいから。そして、裏番組に勝ちたいから。その裏番組とは、日テレの『真犯人フラグ』最終回だ。

半年前から始まった『真犯人フラグ』。原案／企画は秋元康、主演は西島秀俊。最後まで誰が犯人なのかまったく読めないことから、視聴者が犯人を考察し、放送終了後は毎回SNS上がざわついていた。いよいよ犯人が判明するという、注目の最終回と橋本環奈が真っ向からぶつかるわけだ。どう考えても、橋本環奈がかわいそうな気もするが、これもまた大人の事情として受け止めるしかない。

番組は、あっけらかんとした素顔が魅力の橋本環奈が、舞台への挑戦では表情が一変する様子を描いているのだが、個人的にはその辺りに興味はなく、この超売れっ子がどんな人なのかが知りたい。開始1分、カメラは楽屋にいる橋本環奈に迫る。自前の水筒を手にした彼女にスタッフが問う。

「飲み物、何が入ってるんですか？」

橋本環奈は、おどけながら答える。

「水。ぷぷっ。水なんすよ。ごめんなさい。面白くなくて。ハーブティーとか言ってた方がよかったですか。ヒーッヒッヒー」

最後は明石家さんまばりの引き笑いである。この数秒のやりとりだけで、橋本環奈の人間性が浮き彫りになる。