プロレスラー大谷晋二郎、新日本に憧れた男…炎の戦士が30年貫いたレスラー論

――どの試合もプロレスの醍醐味を感じますね。大谷さんが観る側のファンから、やる側になろうと思ったのはいつ頃なんですか?

大谷晋二郎 僕はもう小学2年生の時、猪木さんをテレビで観たときから決めていて、その気持ちが変わったことは一度もなかったですね。

――小学2年生からの夢なんですね。

大谷晋二郎 だからいろんなプロレスラーの自伝とかを読んで、レスラーになる人間はどうあるべきなのかっていうのを学んでいたんで。入門まで苦労しなきゃいけないって、勝手に思っちゃってたんですよね。

――さまざまな困難を乗り越えて栄光をつかむ物語がなくてはならない、と(笑)。

大谷晋二郎 だからプロレスラーになるために上京する時、親に大反対されてなかなか許してもらえなかったんですけど、なんか僕は「これこれ!」みたいな感じがあったんですよね。

――「第一の障害キターッ!」みたいな(笑)。

大谷晋二郎 親の反対を押し切ってみたいなものに「これこれ」感があったんですよ。それで家出同然で、お年玉を取っておいた5、6万だけを握り締めて東京に出てきて、住む家もなければ、頼る人もいない。途方に暮れそうな上京なんだけど、自分だけは「これこれ!」って思ってて(笑)。その後、アニマル浜口さんのお世話になって、新日本に入門できたんですけど、入ってからもハッキリ言ってめちゃくちゃ厳しかったんですよ。

――馳浩さんと佐々木健介さんが道場を仕切っていた、伝説的に厳しい時代ですもんね(笑)。

大谷晋二郎 だから同期の仲間もどんどん辞めていったんですけど、僕は歴代の先輩方がみんな地獄のトレーニング、理不尽なしごき、いつまでも終わらない雑用に耐えてレスラーになったのを知っていたんで、心の中で「これこれ! これなんだよ!」って思ってましたね。

――この理不尽さこそ正統な道だ、と(笑)。

大谷晋二郎 何も知らずに入ってきた人は耐えられないかもしれないけど、僕の「これこれ」論からしたら、「これこれ!」で済むんですよね。逆に、こういうことを経験しないと、先輩たちの領域にいけないと思っていましたから。

取材・文=堀江ガンツ

――インタビューの続きは、発売中の「BUBKA5月号」で!

大谷晋二郎=おおたに・しんじろう|1992年2月新日本プロレスでデビュー。Jr.ヘビー級の中心選手として躍進を続け、統一7冠王者をはじめ、幾多のタイトルを手中にする。2001年ゼロワン旗揚げに参加。第34代世界ヘビー級王座にも就いた。2008年よりプロレスリングゼロワンマックスを運営する、株式会社ファーストオンステージの新社長に就任。現在も現役でゼロワンのリングに立ち続ける。

BUBKA (ブブカ) 2022年 5月号
▼Amazonで購入

BUBKA 2022年 5月号増刊 =LOVE 佐々木舞香Ver.
▼Amazonで購入

関連記事

BUBKA RANKING11:30更新

  • スポーツ
  • 総合
  1. SKE48荒井優希、シングルで初のベルト獲得「何回もぺちゃんこになっちゃった」
  2. 乃木坂46向井葉月さんがファンに愛される理由…セレモニアルピッチに挑戦
  3. 乃木坂46黒見明香さんが今季初“登板”、プロ顔負けの観察眼で大谷翔平選手&山本由伸投手を分析
  4. 吉田豪「What’s 豪ing On」第十二回曽我部恵一、ジャイアンツシーズン振り返り、R-指定、宇多丸のマブ論も…「BUBKA1月号」コラムパック配信
  5. プロレス・木村健悟「藤波は童顔でかわいらしい顔して、まだ身体も細かったから『絶対に俺のほうが強いだろ』と思ってたよ」
  6. 乃木坂46向井葉月、文化放送ライオンズナイター公式マネージャーに就任「もっともっと埼玉西武ライオンズを盛り上げていきたい」
  7. 『玉袋筋太郎の闘魂伝承座談会』より北沢幹之のインタビューを公開!
  8. 田村潔司「解析UWF」第5回…長期欠場中に気づいた山崎一夫さんのうまさ
  9. 田村潔司「解析UWF」第11回…Uの復権を信じ進む若き戦士たちの覚悟
  10. 『玉袋筋太郎の闘魂伝承座談会』より舟橋慶一のインタビューを公開!
  1. 櫻坂46山下瞳月、9thシングル『自業自得』センターに決定「三期生だからって甘えずに、櫻坂46の名に恥じないように」
  2. 乃木坂46『真夏の全国ツアー2024』開催決定!ドームとスタジアムを巡る7公演
  3. AKB48 19期研究生「ただいま 恋愛中」公演で劇場公演デビュー
  4. 乃木坂46筒井あやめ「悠理ちゃんの考える魅力的な言葉がすっごいたくさん」北川悠理脚本をたたえる
  5. 乃木坂46・向井葉月が推しの西武ライオンズのために選んだ乃木坂楽曲に、久保史緒里も「他人事じゃない」と共感した切ない理由
  6. 乃木坂46矢久保美緒「心にいる人数は変わってない」4期の絆エピソードを明かす
  7. 乃木坂46久保史緒里、卒業した山下美月へこれまで伝えられなかった“本心”を告白!「ラストくぼした」話にファン歓喜‼
  8. 柿崎芽実&長濱ねるビブス・花ちゃんズ衣装も…日向坂46の歴史を体感する貴重な展示
  9. 乃木坂46弓木奈於「悠理ちゃんって、現役時代から“隠し玉”持ちまくりだったじゃん?」らしさ全開で喜びのコメント
  10. 乃木坂46・久保史緒里が語る「プロ野球愛」のマジっぷりに向井葉月も思わず「怖い」とドン引き!?