櫻坂46小林由依、背中で見せる一期生の矜持~語るよりも雄弁なパフォーマンス

「BUBKA」1月号に登場する櫻坂46・小林由依
撮影/幸田昌之

決めるところは決め、支えるところは支える。洗練さと献身性を併せ持つパフォーマンスでグループに貢献し続けてきた彼女が、青春時代を共に駆け抜けた友を見送った今、思うこととは――。

“As you know?”へのアンサー

――最初に東京ドームでライブを行うと聞いた時、どう思いましたか?

小林由依 櫻坂46としても東京ドームのステージに立てることが、素直にうれしかったです。

――いまの体制ではまだ早いんじゃないか、という気持ちはなく。

小林由依 改名から2年しか経っていないので、「まだ早いのかな」という気持ちもあったんですけど、メンバーは移り変わっていくので、いまのメンバーで東京ドームに立てることを喜びたいと思ったんです。

――その後、東京ドーム公演で菅井友香さんが卒業することが決まりました。菅井さんの卒業は、グループ全体に発表する前から聞いていたんですか?

小林由依 いや、みんなと同じタイミングで知りました。でも、なんとなくわかっていたので、「そうだよね」と受け止めました。

――東京ドーム公演は「2nd TOUR 2022“As you know?”」の千秋楽でもありました。

小林由依 地方公演でセットリストや演出を今まで以上に細部までこだわって詰めて、ファイナルとなる東京ドーム公演でも地方公演を踏まえた内容で臨みました。地方公演に来てくださった方からのポジティブな感想もたくさん聞いていたので、東京ドームでもいいライブができればいいなと思ってました。

――僕も広島公演を観させていただいたんですけど、アイデアに溢れたライブで「すごいものを観た」と思いました。小林さんも新しい挑戦をしている意識はありましたか?

小林由依 櫻坂46としての楽曲が増えて、今回はツアーに合った曲を選ぶことができたので、攻めたセットリストになったんじゃないかと思います。曲ごとに意味のある演出があって、濃密なライブになりました。一つひとつの楽曲に思い出があるんです。

――東京ドーム直前のリハーサルで、TAKAHIRO先生から厳しい言葉をもらったそうですが。

小林由依 卒業することを受けて、菅井がいなくなってもしっかり活動していけるように、という意味を込めて話してくださったんだと解釈してます。メンバーそれぞれの受け止め方があったと思います。

――小林さんは常に高いモチベーションでリハーサルに臨んでいると思いますが、今回も変わらず。

小林由依 そうですね。あの時は欅坂46の曲のリハをやっていたので、TAKAHIRO先生から当時いなかったメンバーに、その曲が持つ意味を伝えたかったんだと思います。

――東京ドーム公演で、最初の5曲はペンライトをつけない状態でのパフォーマンスになりました。いつもと違う感覚はありましたか?

小林由依 ダンストラックから『条件反射で泣けて来る』をパフォーマンスすることで、ライブの世界観を提示しつつ観てくださっている方たちを惹きつけて、そこから4曲のパフォーマンスはアルバムやツアーのタイトルである「As you know?」のアンサーとして、「櫻坂46はこういうグループです」という自己紹介になったのかなと思います。これまでの櫻坂46では、曲ごとにファンの方たちがペンライトの色を合わせてくださって。その景色を見ながらファンの方たちとライブを作り上げている感覚があったんです。今回、特に『BAN』や『Dead end』は、ペンライトを消してもらうことで「どう盛り上がればいいんだろう」というファンの方の戸惑いもあったと思います。私たちがどう会場を巻き込んでパフォーマンスできるか、ツアーを通して試行錯誤してきました。

――いまの櫻坂46は二期生が前面に立ってパフォーマンスしている印象が強いですが、『断絶』で小林さんにスポットが当たった時に「やっぱりすごいな」と思いました。

小林由依 ありがとうございます。『断絶』はユニット曲なので、あの流れに入ってくることが新鮮というか、それでもバランスが崩れないくらい強い曲なんだ、と思いました。

――いまの小林さんは基本的に「二期生を支えよう」というスタンスなんですか?

小林由依 うーん……。いまの二期生は支えるまでもなく、自分の力で立っているので。なんでしょうね。自分から手を差し伸べることはしないけど、困ったことがあれば助けようという、見守っているスタンスなのかなと思います。

――大園(玲)さんが小林さんのパフォーマンスに刺激を受けて「もっと頑張らなきゃ」と思ったように、小林さんが背中を見せているのかなと思います。

小林由依 どうなんでしょう(笑)。自分のできることをやっているだけなので、それを見て何かを感じてくれるなら、やってきてよかったなとは思います。

――『断絶』はもちろん、他の曲でもモニターに一瞬映った小林さんがすべて絵になるというか。一瞬一瞬、気を抜いてない姿勢を感じます。高いモチベーションを保っている理由ってあるんでしょうか?

小林由依 踊ることが好きで、歌うことも好きだから、ただただ集中しているだけなんです(笑)。

――インタビューの続き、アザーカットは発売中の「BUBKA1月号」で!

取材・文/大貫真之介

小林由依=こばやし・ゆい| 1999年10月23日生まれ、埼玉県出身。愛称は「ゆいぽん」。

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