RHYMESTER宇多丸のマブ論、おかえりなさいNegicco!そして前人未踏の領域へ…

RHYMESTER宇多丸のマブ論

今月の目玉はなんと言っても、メンバー全員が結婚~出産を経て、ついにグループとして活動を再開したNegiccoの結成20周年ミニアルバム『Perfect Sense』!

言うまでもなくこれは、日本の女性アイドルとして完全に前人未到の領域……しかしこれまで通りあくまで飾らず淡々と歩みを続ける彼女たちの佇まいを、十八番のすっとぼけた60’sテイストに落とし込んでみせた小西康陽提供曲『お久しぶりです・お元気ですか』を始め、OKAMOTO’Sオカモトコウキによるソウルフルなサウンドも爽やかな『それって魔法かも?』や、クラムボン・ミト提供のレイドバックしたラップチューン『サークルゲームのなかで』、歌詞のないスキット的なコーラス曲『Negg’y s House』(The Recreations南葉洋平作編曲)まで、もちろん全曲外しナシなのですが、当連載でここから一曲選ぶとなればやはり、Negiccoと共に成長・進化を続けてきたconnie手掛ける、若干ドラムンベースみも感じさせるダンスチューン『ル・ルーラは愛の言葉』、ということになるでしょう。

前回取り上げた『Night Driver』に続くHALLCAの三週連続リリースシングル、お馴染みBlackstone VillageアレンジによるミッドテンポなR&B調ナンバー『Sugar』も言わずもがな最高に気持ち良くカッコいい快作でしたが、続く『Mind’s Eye』に広がるPellyColoサウンド、その独特の浮遊感やどこかノスタルジーを刺激する音選びは、HALLCAの歌声やメロディとの引き続きの化学反応も相まって、やっぱ私には抵抗不能!

私立恵比寿中学『FAMIEN’23 e.p.』収録の『Summer Glitter』(作詞・作曲:宇野水木/Rico Sato/Hiddie/Rose Blueming/奈良ひより/Ryo Ito&編曲:Rico Sato/Hiddie)は、部分的にリップスライム『楽園ベイベー』を彷彿とさせるブラジリアンなテイストのサマーチューン。本年度の夏曲、これが優勝かも……一方、フィロソフィーのダンス『サンバーント・ロマンス』も、児玉雨子作詞&最近好調のきなみうみ作編曲による、ラテン調ジャズファンク歌謡の新たな傑作でした!

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RHYMESTER 宇多丸|ヒップホップ・グループ「ライムスター」のラッパー。放送業界の最高栄誉「ギャラクシー賞」を受賞するなど、メディアでの活躍もめざましい。

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