――飛鳥さんから見て、それは何の鎖なんですか？

齋藤飛鳥　「自分はこうあるべきだ」とか「周りからこう見られるためには、こうしないといけない」みたいなものが自分の中にあるから、そこに突き進みそうな気がして。ほかを許さないみたいな感じがありそうな気がするんです。

――自分の中に「久保史緒里はこうあるべき」みたいな答えがあって、それに忠実に生きようとしてると。いきなりハードヒットなパンチが飛んできましたけど、全然知らないと言いながらもめっちゃ見てますよね。

久保史緒里　本当に。自分で言えないことを全部言ってくださって、びっくりしました。

――続いて、山下さんもいっちゃいますか。

齋藤飛鳥　2人とも理想が高そうですよね。ビジョンもしっかりありそうだし。そうだなぁ、やまっきーは……。

――ちょっと待ってください、「やまっきー」って山下さんのことですか？

齋藤飛鳥　はい。私、「みつき」なのか「みづき」なのかどうしても覚えられなくて(笑)。いつも間違えるから、じゃあ「やまっきー」だ、って。

山下美月　でも、フルネームで呼ばれるときは大体「みつき」ですね(笑)。

――間違えてますね(笑)。で、やまっきーはどうですか？

齋藤飛鳥　やまっきーは、めちゃめちゃ成功しそうだなって思う。この世界とは限らずに、勝ち組と言われる人生を送りそう。頭もいいだろうし、いろんなものを持っていらっしゃるだろうから、真っすぐ上っていけそうな気がするんだけど……何となく、我々や見ている人を転がしてくれるんだろうな、みたいな気配もある。

――転がすってどういうことですか？ アイドルとして、人を好きにさせるテクニックがあると？

齋藤飛鳥　それもあると思うし、飽きさせないように何か考えそう。試行錯誤して、人生の勝者になりそうなタイプだなと思う。

――久保さん、この意見はどう思いますか？

久保史緒里　人生勝ち組論は、私も思ってました。

山下美月　えーっ？ それは、嬉しいのかなあ？ 人生の勝者になるかはわからないですけど、飽きさせないというのはわかります。私、小学校の頃から自分の人生を楽しくするためにはどうしたらいいのかなって考えて、まずは自分が楽しくならなきゃダメだと思ったんですよ。そうしたら、自分の人生も楽しくなっていくんじゃないかなって思って。でも、アイドルの仕事上、ファンの方を楽しませようって気持ちはあるけど……たしかに自分が生きていく中で自分が楽しんで、周りの人も楽しんでくれるような何かをできたらいいなとは、常に思っていたかもしれないです。

――例えば飛鳥さんは山下さんに、抜け目のなさみたいなものを感じるんですか？

齋藤飛鳥　うん。器用な感じはある。私、最近3期生のブログを読むんですよ。基本、やまっきーって自分がどんな失敗をしたかとか、ダジャレとかを書いたりするじゃないですか。インタビューを読んだりとかそこまでしたことはないですけど、たまに目にすると若干完璧主義者っぽいようなことを言ってたりもするから、そのへんをうまく使いこなしてるのかなと思ってました。

山下美月　常に気を張って生きている感覚はあります。毎日あった出来事をちゃんと覚えておこうって思うし。

――それは久保さんも一緒？

久保史緒里　はい。生まれたときから。

――それが鎖って表現だったのかもしれないと。

久保史緒里　そうですね。