佐々木敦が語る、日本アイドルポップスの栄光と未来…世界基準の日本アイドルはなぜ生まれないのか

「BUBKA8月号」表紙を飾る櫻坂46

現在の日本では、SNS上でアイドル業界に対する問題提起が飛び交っている。振り返ると、AKB48が最盛期を迎えたのは2010年ごろ。それから約10年が経ち、YouTubeやストリーミングサービスなどの台頭によりシーンは様変わりした。一方、韓国ではK-POPが普遍的カルチャーとして世界に認知されていった。K-POPが評価されるたびに論じられる、日本と韓国のアイドル性の違い。永遠の命題のようなこのテーマに、思考家・佐々木敦と、ライターの南波一海が迫る。

ガラパゴス化した日本

――BUBKAで佐々木さんと話すのは、佐々木さんがEMPiREにどハマりしたタイミングでのインタビューぶりです。そこで今回は「混迷の日本アイドルシーン」がテーマということなんですが。

佐々木敦 何よりもまず、元EMPiRE改めExWHYSには頑張って欲しいですね!

――以上! で終わり(笑)。

佐々木敦 てわけにもいかないよね(笑)。ところで最近のK-POPってどうですか?

――佐々木さんは急速にK-POPにも興味を持つようになっていて。今回の企画のタイミングでちょうど触れたい話題が出てきたんですよね。

佐々木敦 湯川れい子さんの発言がちょっとバズってたというか、プチ炎上してましたよね。

――BTSを筆頭とする韓国のアイドルの比較だと思うんですけど、「日本の『会いに行けるアイドル』という国内循環型のキャバクラ・システムが、日本の音楽の国際競争力を失くす」とTwitterで書いていて。それで、たくさんのアイドルファンが。

佐々木敦 反論してた。

――ですね。じつは、僕はその通りだと思ったんです。

佐々木敦 そこを認めなかったらホントは当たってることを逆説的に裏打ちしちゃうじゃんっていうね。だから、そこは認めて……要は「負けた」と。グローバルポップに仲間入りはできませんでしたっていうことで。

――なんですけど、そもそも国際競争力なんてなかったじゃんという意見もあって。

佐々木敦 ダイヤモンドオンラインの記事(「NiziUが日韓で苦戦の理由、TWICEと成否分けた『ポジショニング戦略』の差」)も、結局、ガラパゴス肯定論になっている。それを「だからそこがいいんだよ!」と胸を張ってみせるか、「それは確かに日本の特徴だけど、でもね?」と言い出すかの違いで、最近は後者の方がどんどん極まってきてるんじゃないのってことですよね。南波くんもよく言っているけど、コロナ以降、いわゆる接触を核とする日本のアイドルの構造が変わってきて、アイドル自身の意識も変わらざるを得なくなっていってることと、ちょうどその間にBTSを旗頭にK-POPがよりグローバルになっていったということがあって、それは多分すごくいろんなことが関係している。

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