R-指定(Creepy Nuts)、Rが掴んだ禁断の実の正体とは?

「BUBKA8月号」表紙を飾る櫻坂46二期生14人

――Creepy Nutsにはそのイズムを継いでいただきたいと(笑)。

R-指定 俺ら二人とも30過ぎてるのにそれやってたらやばいでしょ。

――分別なさすぎる(笑)。そんな話はどうでもいいんですよ!

R-指定 自分が言いだしたのに!(笑)。

――確かにそうだった(笑)。Creepy Nutsとしては7月7日から放送されるアニメ『よふかしのうた』のオープニング主題歌となる新曲“堕天”が制作されました。今回驚いたのは、Rくんのフロウにレゲエや90’sのダンスホールの要素を感じる部分で。

R-指定 もともと日本語ラップや海外のヒップホップと同じ様に、日本のレゲエ、主にダンスホールレゲエに触れてきているから、俺の中に血肉としてレゲエが入ってるんですよね。

――Rくんが中高生の頃は、MIGHTY CROWN主催の「横浜レゲエ祭」が横浜スタジアムで行われたり、大阪だと『フリースタイルダンジョン』にも3代目モンスターとして登場したJUMBO MAATCHさん擁するMIGHTY JAMROCK主催の「ハイエストマウンテン」が舞洲に何万人も集める巨大ダンスを開いたり、一大レゲエムーブの時代だったよね。

R-指定 世代的にもそうやし、俺の出身が堺、南大阪っていうのもデカいのかなと思いますね。

――40代の人間には“Pachinco Man”でおなじみのBOOGIE MANや、「Creepy Nutsのオールナイトニッポンpresents 日本語ラップ紹介ライブin大阪城野音」に登場する775、そしてレゲエサウンドも南大阪や泉州には多いよね。

R-指定 変態紳士クラブのVIGORMANとか、タカくん(WILYWNKA)も南大坂で。ジャパレゲとヒップホップががっちゃんこしたみたいな新しい音楽像を形にするのは、南大阪出身の人間でブラックミュージックをやってる人間ならではなのかもと思いますね。Creepy Nutsの楽曲を振り返っても、ところどころ「これは完全にレゲエのフロウやな」みたいな部分はあるんですよね。メロディとして消化してるけど、根本にはレゲエのフロウの影響があるな、って自分でも思ったり。梅田サイファーでいえば“HEADSHOT”とか。自分でちょっと変わったことしようと思うとそこに行き着くっていうのは多いですね。そして、いまの音楽シーン自体、もっとレゲエとラップがシームレスにつながっていると思うんですよね。

――ヒップホップにおいてのラップ、レゲエにおいてのトースティングという歌唱方法は、お互いに相互作用しあってるし、音楽シーンのなかで普遍的な存在になっているよね。そしてレゲエは比較的ヒップホップより「歌」を取り入れるのがスムーズだったし、それがラップにも当然影響していて。

R-指定 ラップもDrakeのヒット以降、歌うのがOKになったじゃないですか。そして多くのラッパーが歌い出すようになっていく中で、TRAPで更にメロディがあるのが当たり前になったときに「このメロディ、レゲエの影響やな」って感じる曲も多くて。だから、ブラックミュージックやってる奴らから無意識的に出てくる音程が、共通してる部分もあるのかなって思いますね。頭で考えたメロディというよりも、もっとフィジカルな部分から出てくるような気持ちいいメロディ感というか。それが“堕天”にもあるかも知れないですね。

――“堕天”は、ヴァースの部分のフィジカルなメロディ感と、フックの部分はトラックにキーをしっかり当てるようなメロディ感という、2つの構造で出来てると思ったし、その距離感がはっきりしてるなって。

R-指定 でも実はそこまでレゲエは意識してないんですよね。声の仕方とかリズムの乗せ方とかもレゲエっぽいと言えばレゲエっぽいかもしれないけど、結構無意識にああなったというか。言われて「そうか」と思ったぐらい。

――インタビューの続きは発売中の「BUBKA8月号」で!

取材・文/高木“JET”晋一郎

R-指定|大阪府出身のラッパー。高1から梅田サイファーに通いバトルやライブ活動を開始。2012年からMCバトル全国大会UMBで3連覇を成し遂げ、『フリースタイルダンジョン』の初代モンスター、そして2代目ラスボスを務める。現在はDJ松永とCreepy Nutsとして活動しながら、バラエティ番組やテレビドラマなど多方面でも活躍中。

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