プロ野球・俺たちが忘れられない助っ人外国人たち…伊賀大介×中溝康隆が語る

プロ野球助っ人外国人選手について語り合う

ペナントレースを盛り上げる要素のひとつとして欠かせないのが毎年海外からやってくる助っ人外国人。鳴り物入りで入団してくる選手もいれば、ほぼ無名でやってきて日本球界で爆発した選手もいる。かつて1980年、90年代は今以上に長らく日本球界に留まり印象を残す外人選手が多くいた。そんな当時の思い出の助っ人外国人をメインに日本球界にやってきた外国人選手たちについて、BUBKAプロ野球対談の“ティーチャー”こと伊賀大介氏と近著「プロ野球助っ人ベストヒット50」で懐かしの外国人選手たちを綴った中溝康隆氏の二人が大いに語ってくれた。

続々と飛び出す助っ人外国人

――中溝さんの新刊『プロ野球助っ人ベストヒット50』を読んで思ったんですが80年代、90年代は思い出に残る助っ人が非常に多いですよね。

中溝康隆 選手の枠も少なかったし、外国人に必然的に目がいく時代でしたね。今は単純に人数が多いじゃないですか。

――育成契約を含めると10人を超える外国人と契約してる球団もありますね。

中溝康隆 人数が多い上に、回転も早いんで、感情移入できないままに終わっちゃう選手も多いんですよね。

――80年代は対戦がひと回りするまでは我慢して起用するみたいな風潮もありました。

中溝康隆 今は代わりの選手が複数いるので、最初に躓いちゃうとすぐ変えられるんですよね。泣きの1回が許されない。

伊賀大介 確かに。バース=ハンセン、ブーマー=ブロディみたいに僕は外人選手をプロレスラーに例えるのが好きなんだけど、最近は数が多すぎて全然……。

中溝康隆 当時は選手一人ひとりの情報が多かったので、例えやすかったんですよね。

――80、90年代はプレーを見る前に新聞の報道でパーソナリティを知る時間がありました。

伊賀大介 いまだに俺や中溝さんの世代は新聞報道で外人に期待しちゃいますもんね。今年だったらポランコ(巨人)とか。ちょっと前のギャレット(巨人/2016-17)の時みたいに『メジャー122発男!』って一面でやられるとやっぱり期待してしまう。あと、中溝さんの本を読んで思い出したのは、当時の日本の景気の良さっすね。

中溝康隆 ホーナー(ヤクルト/1987)が来て、ガリクソン(巨人/1988-89)が来て、パリッシュ(ヤクルト・阪神/1989-90)が来て……メジャー側が日本はこれ以上、選手を獲るのはヤメてくれって。ジャパンマネーのひとつのピークでしたね。それでバブルが弾けると広島がドミニカにカープアカデミーを作ったり……助っ人事情は意外と時代にリンクしてるんですよ。

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