【プロ野球】低迷の2022年を乗り越えて! 令和の時代~それでも「巨人ファン」でいく!!

新たに復権目指す巨人はどう変化していくべきなのか?

2022年はプレーオフに進出できずBクラスに沈んだ「タツノリ巨人」。ペナント後のドラフトで溜飲を下げたものの、来年以降冷めかけた熱を呼び戻すには? 本誌おなじみのメンバーによる、愛ある提言苦言満載のシーズン後座談会開幕!

生え抜きの主力が軒並み不調

――今年は開幕スタートダッシュを決めて期待も高まっていたジャイアンツですが、終わってみればBクラスに沈み、プレーオフに進出できずシーズンを終えてしまいました。

中溝康隆 この3人のグループラインがあるんですが、シーズン後半は18時半くらいになると伊賀さんの「またこれかよ……」っていう怒りのラインが飛んでくるような日が続いてました。そういう状況は去年の10連敗の時に続いてこれで2年連続なので、タツノリに対して当然逆風が吹きますよね。現役時代は叩く人もいれば守る人もいたんですけど、今はほぼみんながタツノリを叩いてる。タツノリフリーク、元ビッグベイビーズの俺としてはちょっとしんどい。タツノリ自身からも、今までのように何が何でも勝つみたいなところがあまり感じられず、勝負に冷めている印象を受けたので、それも残念でした。

伊賀大介 一昨年に日本シリーズで負けてから、ずっと火がついてない状況っすよね。とにかく今年はエラーが多すぎて、真面目に見る気がしなかった。あれだけ阪神の守備を笑っていたのに、ほとんどエラー数が変わらない。増田(大輝)とかにもマジで腹が立ってきて「おまえ、いらないよ」って感じのモードになってきちゃった。あと、今年は岡本(和真)ですよ。「僕が打たないと負ける」って言ってて、その通りに負けた。わりと岡本って決めるところは決めるタイプだったんすけど、今年はチャンスで打てなかった。守備もダメで、本当にらしくなかったすね。

中溝康隆 なんか、今年の岡本って1・4で小川直也にボコられた橋本真也みたいな体型してた。明らかにキレがないというか。球場で走塁を見ても、これケガしてるんじゃねえの? っていうレベルのスピードだったし。

――岡本が最後まで復調しなかったのは誤算でしたよね。主砲がそういう状況でも、チームを勝たせるのが監督の力量だと思うんですが、そこも冴えが見られませんでした。

中溝康隆 タツノリの選手起用もブレブレでしたよね。両翼のウォーカー、ポランコが守備でミスりまくって、球場で相手ファンから失笑されちゃう状況でも、それはそれで別に構わなかったんですよ。打ち勝つって腹を決めて使う分には納得できるから。ただ、後半戦になって突然非力な重信(慎之介)を使ったり、采配に一貫性がなかった。20本塁打が5人いたわりに、そんなに打った感がないのはそういうところにあると思います。

伊賀大介 20本が5人いても、破壊的な感じはしなかったのは、クラッチヒッターがいなかったからっすよね。「得点圏打率の鬼」みたいなやつが。オリックスの中川(圭太)なんて、坂本(勇人)の給料の30分の1くらいなはずなのに、それであれだけ大事な場面で勝負を決めるバッティングするんだから。そういう選手がほしい。

生田登 ここ一番の勝負どころの代打・重信っていうのは、今シーズンを象徴する光景でした。かと言って、「他にいないのか」って言ったら……いない。

中溝康隆 本当にいないですよね。

――そんな中、後半の中田翔は岡本の代役として4番を務めて、最後までしっかり全うしました。

生田登 中田も内心は「俺が4番打っちゃっていいの?」っていうのはあったと思いますけど、立派な仕事ぶりだったと思いますよ。よく復活したし、気づいたらチームの一員になっていた。もうさすがにファイターズを出るきっかけになった出来事を蒸し返す人もいないし。株を上げましたよね。

中溝康隆 一塁守備も現地で見てると、全盛期の北尾光司的な懐の深さがありましたね。

生田登 全盛期の北尾光司っていつなの!?(笑)

中溝康隆 山崎(一夫)に勝った時じゃないですか(笑)。

生田登 92年の5月の横アリ。あれは強かった。

中溝康隆 中田翔の再起は嬉しいけど、果たして中田翔が一番の盛り上がりでいいのかな、っていうのがファンの正直な気持ちですよ。

生田登 飲み会で30分くらい経った後に「中田の守備いいね」にしたいのに、一番最初に語らざるを得ないのが今年だった。坂本にしても度重なる離脱、そして決定打となった例の文春オンラインの記事があって。あれで正直、下克上していいのかな的な目に見えない迷いみたいなものがチームに生じちゃった気がしますよね。坂本のやんちゃなところも含めて愛してたんだけど、そんな我々をもってしてもどうなんだろう、という気分になってしまった。

――記事の続きは発売中の「BUBKA1月号」で!

取材・文/高目満貫

伊賀大介=いが・だいすけ|1977年、東京都生まれ。22歳でスタイリストとしての活動を開始。映画『ジョゼと虎と魚たち』『モテキ』『バクマン。』『ハード・コア』『おおかみこどもの雨と雪』『宮本から君へ』などの作品を始め、演劇、広告、ミュージシャンなど幅広く活動中。また、音楽や映画、印刷物にも造詣が深いことでも知られる。WEB連載『文春野球コラム ペナントレース2020』の巨人担当としてコラムの執筆も行っていた。

中溝康隆=なかみぞ・やすたか(プロ野球死亡遊戯)|1979年、埼玉県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒。ライター兼デザイナー。2010年10月より開設したブログ『プロ野球死亡遊戯』は現役選手の間でも話題に。『文春野球コラムペナントレース2017』では巨人担当として初代日本一に輝いた。ベストコラム集『プロ野球死亡遊戯』(文春文庫)、初の娯楽小説『ボス、俺を使ってくれないか?』(白泉社)、『原辰徳に憧れて-ビッグベイビーズのタツノリ30年愛-』(白夜書房)など著書多数。『キヨハラに会いたくて限りなく透明に近いライオンズブルー』(白夜書房)が好評発売中!

生田登=いくた・のぼる(某スポーツ紙記者)|某スポーツ紙記者。長崎県佐世保市出身。44歳。どんな状況でも前向きにマウンドへ向かう鍵谷陽平投手のような男になりたいと願う日々。好きなプロレスラーはダスティ・ローデス。

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