【プロ野球】ふたたび燃えよドラゴンズ!SNSの投稿で連日話題沸騰!赤味噌が語る問題だらけの立浪中日政権

「BUBKA10月号」コラムパック

常勝軍団であった落合政権が幕を閉じてからから10年、現在の中日ドラゴンズは球団史上初の2年連続最下位が見える危機的事態に。そんな状況を救うべく、ドラゴンズに関する凄まじいデータ量と中日愛溢れる投稿が話題を呼び各方面から大注目の赤味噌氏に、今現在の中日ドラゴンズの状況の分析、そして今後のドラゴンズ再建に向けた提言をいただきました。

2023年8月現在、中日ドラゴンズは暗雲に包まれている。中日は昨年度より“ミスタードラゴンズ”立浪和義監督が就任したが就任初年度は最下位、そして現在も借金20を抱えセ・リーグの底を彷徨う苦しい状況下にある。実は中日は歴代で見ても2年連続最下位だったシーズンはないため、現政権にはどうしても厳しい声も集まってしまう。もちろん成績は複雑なチーム状況が絡み合った結果で、一概にチームの不振について語るのは難しいが、今回は現政権に焦点を当て、立浪政権はなぜ勝てないのか、そしてどうしたら勝てるようになるのか、中日ドラゴンズを愛するいちファンの視点から語らせていただく。

筆者である私・赤味噌は2000年代後半から中日ドラゴンズを応援しており、特に昔から助っ人外国人をメインに追いかけていた。在りし日に活躍したブランコなどは特に思い入れは強い。が、近年はチームの低迷に一時は助っ人補強が凍結する年度も出るなど、かなり辛い時期が続いてしまっている。このような状況を打開すべく、課題となっている編成面、そして私が特に調べている助っ人外国人の補強について誌面が許す限り綴っていきたい。

二遊間に空いた大きな穴

昨オフの中日は大幅な改革を行おうと2件のトレードを成立させた。昨季の日本人チーム二冠阿部寿樹内野手、更には選手会長も務め1年目から正遊撃手を務めた京田陽太内野手を放出するトレードには驚きの声も挙がった。この動きの背景として内野手の若返りを目指す立浪監督の方針があり、代わりにドラフトでは合計5人の内野手を指名。この2選手以外にも内野のバックアップ要員として多くのゲームに出場した三ツ俣大樹内野手が戦力外通告を受けるなど、チームに激震が走った。当然極端な編成にはリスクも伴う。昨季龍空内野手が守備面を武器に一軍で台頭し62試合に出場するなど、二遊間に収穫が無かったわけではないが、ルーキーや高卒3年目の内野手に全てを背負わせる編成はかなりの博打と言える動き。そしてシーズンに入ると早速二遊間の課題が露呈してしまったのだった。

8月現在、チーム二遊間OPS(出塁率+長打率)は二塁.552、遊撃.501でいずれもリーグ最下位。まだ攻撃面で大きな課題を抱えている若手がゲームに出場しなければいけない状況となっている。現在チームの二遊間で最多の打席数に立っているのがルーキーの福永裕基内野手というのも現状がよく現れている数字だろう。昨年に芽が出た龍空内野手は守備指標ではトップクラスの数値をマークしているが、打撃成績は中日の直近50年間のシーズンOPSでワースト2位(200打席以上)を残してしまっているなど、大きな課題となっている。そしてワースト1位も今シーズンの中日の二遊間から生まれている。ドラフト2位ルーキーの村松開人内野手だ。ファームで調整をさせるべきではないかという声も多いが、控えの内野手も厳しい状況にあるのが現実となっている。

ちなみに、トレードで放出した京田は79試合に出場して打率.236、OPS.569という成績、阿部は序盤に苦しんでファーム降格を味わうも直近の好調ぶりで打率.270、OPS.758をマークしている。京田も守備力を考慮すれば十分、阿部の打棒は流石と言える成績である。加えて移籍先では立場こそ確立できていないが三ツ俣を切った動きと合わせて、このトレードは現段階では失敗だったと言われても仕方ないのではないだろうか。

岡林勇希外野手や石川昂弥内野手の台頭はファームで2年間過程を踏んで3年目以降に花開いたという部分も大きい。やみくもに一軍で試合に出場するよりも、二軍でじっくりと成長できることも多くあるだろう。現在課題を抱えながら一軍で出ている若手内野手がしっかり今後成長を見せてレギュラーとして一人前の成績を残せるかどうかが、チーム浮上の鍵を握ると言っても過言ではない。

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赤味噌あかみそ|X(旧Twitter)での投稿が人気を呼び、現在ではフォロワー10万人を越える気鋭のドラゴンズファン。Number Webや元千葉ロッテマリーンズ里崎のYouTubeチャンネルでも取り上げられるなど、中日ドラゴンズのみならず多くの野球ファンからの注目を集めている。

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