【BUBKA1月号】BOOK RETURN 話題の著者に直撃取材!! vol.37 鷹鳥屋明『私はアラブの王様たちとどのように付き合っているのか?』

――そこからうなぎ上りで、7万人を越えるまでの人気インスタグラマーになるという(笑)。その後、NGOに参加するわけですか?

鷹鳥屋 インスタグラマーとか名乗る気は絶対ないですけどね(笑)。日立製作所を離職後、某商社の鉄鋼部門に転職しますが、苛烈な職場で寿命を切り売りするような生活が続き、一年で辞めました。私は下戸なので、お酒ありきのコミュニケーションがどうしても苦手だった。

その後に、縁があってNGOに参加することに。パレスチナのガザ地区周辺で復興支援と難民支援をしていたのですが、月一でロケットが飛んでくるような仕事環境。たまに騒動、騒乱の音で起きるみたいな(笑)。それで月給19万円は安すぎないか!? なんて思っていましたけど、日本のサラリーマン社会に比べたら全然嫌じゃなかったです。それに、結果的にこのときの体験が今の私の大きなバックボーンにもなっています。

それまでの私は、サウジアラビア王国を筆頭に産油国と関わりが深かった反面、そうした産油国に出稼ぎとして働きに来るレバノンやヨルダン、パレスチナ系など非産油国のオリジンを知らなかった。ですから、彼らがどんな文化を持ってどんな生活をしているのか知りたかった。

産油国ばかりと関わりが深いとたまに、「お前は中東の金満国家しか知らない。本当のアラブや難民問題を理解していない」とマウンティングを受けたり、後ろ指をさされたりするのですが、私は「なるほど、一応パレスチナの最前線で難民の方々に医薬品や食料を届けたことがありますが……ダメですかね?」とカウンターを打てる。移民問題、難民問題、産油国の問題に対して、それぞれのレイヤーの視点から俯瞰できるようになったのは、私の強みの一つでもあります。

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