2022-01-04 15:00

【BUBKA2月号】BOOK RETURN 話題の著者に直撃取材!! vol.38 ダンカン「頭の中で考えた企画って自分しか持っていない宝物なんですよね」

――約30年前の企画書と対峙してみて、ご自身の企画にどんな印象を持たれましたか?

ダンカン 段ボールを見つけて、そのまま水道橋に渡したから、ゲラとして刷り上がってくるまで、中身の確認をしていなかったんですよ。夜中に「面白い!」と思って考えていたものって、朝起きてよく見ると「つまらない」って感じることが多いじゃないですか。ですから、きっとつまらないんだろうなって思っていた。ところが、ゲラを見てみたら 面白かったんですよね。こんなくだらないことを真剣に考えていた当時の自分に会いたくなりましたね(笑)。じっくりと膝を突き合わせて、お笑いのことを話したいなって。

――なるほど(笑)。書籍の中で触れられているように、ダンカンさんは『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(以下・『元テレ』)の2回目から放送作家として関わるようになったんですよね?

ダンカン そうですね。1回目の収録が終わったとき、たけしさんが「こんな企画じゃ面白くない」って烈火のごとく怒っていた。当時、日本テレビの日曜夜8時って視聴率が良くなかったんですよ。『元テレ』の前って、横山やすしさんが出演していた『久米宏のTVスクランブル』。その数字が思わしくないので、新番組に刷新し、たけしさんに白羽の矢が立ったんです。ですから、たけしさんも相当気合いが入っていた番組だったし、大先輩であるやすしさんの後を継ぐという意味合いもあったから、一回目の収録を見て、納得がいかなかったんでしょう。それで僕に放送作家として入れと。といっても、海のものとも山のものともわからない僕に対して、テリー(伊藤)さん……当時はまだ伊藤輝夫だったけど、戸惑ったと思いますよ。 僕自身もプレッシャーがあって、それまで『花王名人劇場』などでたけしさんや軍団が出るときにコントの台本こそ書かせてもらっていましたけど、正式に作家としてレギュラーを担当するのは初めてだった。しかも、たけしさんからの任命ですからメンツを潰すわけにもいかない。テリーさんだって僕のことを、その辺の若い兄ちゃんに何ができるんだって思っていたでしょうし。

Twitterでシェア

関連記事

BUBKA RANKING23:30更新

  1. 猪木と馬場、二人の神を師に仰ぐ双頭のサムライ・越中詩郎が語る
  2. 「ノイミー」永田詩央里のブログが良すぎる件
  3. 乃木坂46佐藤璃果「田舎から出て、違った世界を見てみたいなっていう気持ちはずっとありました」
  4. 【BUBKA1月号】侍戦士と振り返る、80、90年代の豪快プロレス黄金時代…越中詩郎
  5. 吉田豪インタビュー、TOSHI-LOW 90年代、あの刹那の先にある今
  6. R-指定&KennyDoesが語る、それぞれのRIP SLYME「感」
  7. 苦戦するオリックスバファローズに現れた救世主!勝利の女神は今TikTokで話題のこの子だ!!
  8. 乃木坂46山下美月「もっと燃えたいと思ったし 自分も輝きたいと思った」伊藤理々杏&久保史緒里、3期生インタビュー【BUBKAアーカイブ】
  9. 【BUBKA2月号】栗栖正伸、イス大王が語る遅咲きヒールとしての苦節50年
  10. R-指定(Creepy Nuts)が語るスチャダラパーの時代
  1. 乃木坂46が2024年夏アニメ化のOP曲に決定!乃木坂46衣装を身にまとったキャラ画像も公開
  2. 乃木坂46中西アルノ「ますます楽しくなっている…緊張はしますけど」【Spicy Sessions】
  3. 乃木坂46菅原咲月、でこ出しセンター分けの舌ペロ笑顔にファンはダブルノックアウト
  4. “歌い手”中西アルノの成長ドキュメント…『Spicy Sessions』4月・5月のゲストが明らかに
  5. 櫻坂46『そこさく』総力特集!表紙&巻頭グラビアさらに関係者インタビューも
  6. 宮田愛萌「一生終わんないんだな、原稿って」執筆中の苦労を明かす
  7. 距離感近くて、鼻血が出ちゃう!?呂布カルマ×青山ひかる×天羽希純がプール撮影会の見どころを語る
  8. 宮田愛萌「小説家って腰が大事」ゲーミングチェアを購入する
  9. 乃木坂46中西アルノ、普段は見せない表情&ポージング…5期生写真集『あの頃、乃木坂にいた』より封入特典ポスターカット第2弾解禁
  10. 乃木坂46山下美月「ちょっと恥ずかしくて」メンバーにプレゼントするのをためらう