2022-02-23 17:00

スタン・ハンセン「『ラリアット』がプロレス技として辞書に載ったりしたら、こんなに光栄なことはないね」

――ウエスタン・ラリアットという名称にしたのは大正解でしたね。日本で「洗濯紐」じゃ、全然力強いイメージじゃないので(笑)。ハンセンさんがラリアットにいくとき、左腕のサポーターをズラすアクションをしますけど、あれを始めたきっかけはなんだったんですか?

ハンセン ラリアットを使い始めた当初は、1試合で何発も出すことがあったんだけど、途中から一撃必殺のフィニッシュにするため、1 試合に一度、相手を仕留めるときだけ使うように変えたんだ。あのサポーターはフットボール時代に付けていたものと同じなんだけど、そこから観客に対して「さあ、これが決まったら終わりだぞ」と予告アピールをするために、やるようになったんだよ。

――あれは素晴らしいアクションですね。ハンセンさんがサポーターをズラすたび、毎回「うわ~、ラリアットがくるぞ!」って、ハラハラしましたもん。

ハンセン あれが決まれば終わり。でも、避けられたら相手にもチャンスが生まれるということで、試合の重要な場面を知らせる意味でも必要だったんだ。

――ラリアットの使い手はそれこそ何百人もいるのに、やっぱりハンセンさんのウエスタン・ラリアットは特別に見えるんですけど、自分にしかないコツみたいなものはあるんですか?

ハンセン 他の選手がどうやっているかは分からないけど、自分は腕を相手の喉にぶつけるというより、体重を乗せて、身体ごと当たっていくようにしているね。

――要はタックルと同じようにぶつかっていくと。

ハンセン 例えば、ボクシングのパンチだって、腕だけの力で殴るのと、踏み込んでウェイトを乗せて殴るのとでは破壊力が全然違ってくるだろう? それに近いものがあるんじゃないかな。

――体重135キロのハンセンさんが、全体重を乗せてぶつかっていくからこそ、ウエスタン・ラリアットは特別なわけですね。ちなみに、ハンセンさんが認めるラリアットの使い手って誰かいますか?

ハンセン まあ、私が認めるとかどうとかは言えないけど(苦笑)。コバシ(小橋建太)やチョーシュー(長州力)は、ファンにインパクトを与えているんじゃないかな。ただ、これはラリアットがどうとかではなくて、レスラーにとって大事なのは、ファンにインパクトを与える、自分の代名詞となるようなフィニッシュホールドを持つということなんだ。例えば、ファンクスだったらスピニング・トーホールド、マードックならブレーンバスター、ジャンボならバックドロップというような感じでね。技を開発して、それを使いすぎないように大事にしながら、最高のタイミングでそれを繰り出す。どんな技を使うかよりも、そこが大事なんだよ。

Twitterでシェア

関連記事

BUBKA RANKING11:30更新

  1. 清原和博が野球人としてもっとも輝いていた時代を読む~プロ野球死亡遊戯があえて“令和の夏”に書きたかった話(著/中溝康隆)
  2. 華麗なるスケート衣装の世界!本田真凛ほか収録カットを公開
  3. SKE48荒井優希、山下実優選手とのシングルマッチ!試合に集中しメンバーの存在は「すっかり忘れていました」
  4. SKE48荒井優希、人生初の“ビンタ”に気合!!久々のシングルマッチ決定に「自分のできることを全部出せたらベスト」
  5. 高山一実、人生初の始球式は20点「あんなに曲がるなんて思わなかった…」
  6. 田村潔司「解析UWF」第4回…UWFデビュー戦から“赤いパンツ”を履いた理由
  7. SKE48荒井優希選手が辰巳リカ選手とのシングルマッチで大熱戦
  8. 猪木と馬場、二人の神を師に仰ぐ双頭のサムライ・越中詩郎が語る
  9. 藤原喜明×鈴木みのる対談…猪木のために死ねなくなった漢たちの鎮魂歌
  10. 元乃木坂46高山一実、千葉県出身の“5期生”メンバーと「千葉軍団を作りたかった」さゆりんご軍団に対抗
  1. 私立恵比寿中学・桜木心菜、JK最後の制服撮影に「楽しい感情とエモい感情が混ざって…」
  2. 日向坂46小坂菜緒、新センター・正源司陽子への思いを語る「私も全力で陽子のことを支えたい」
  3. AKB48 64thシングルは18人体制に!徳永羚海と正鋳真優が初選抜
  4. 乃木坂46山下美月、自身のキャラ設定をポロリ「“あざといキャラ”でやらせてもらってて…」
  5. 私立恵比寿中学・小久保柚乃、見どころは「浴衣を着て足湯をしたり枕投げをしたり」
  6. 私立恵比寿中学・風見和香「体育着を久しぶりに着られたのがすごくうれしくて」
  7. 乃木坂46阪口珠美1st写真集より大人の魅力あふれる新カット解禁
  8. 櫻坂46森田ひかる、後輩・中嶋優月の身長イジりにご立腹「いらないよ(笑)」
  9. 乃木坂46五百城茉央「加入当初はすべてに緊張しすぎていて…」自身の成長・変化を明かす
  10. R-指定が語る、団地が生んだ「路上の詩人」O2